スーパーフィートTECH1-2講習会 参加報告

スーパーフィートTECH1-2の講習会に参加いたしました。

 

      日時:平成29年10月18日

      場所:株式会社インパクトトレーディング綾瀬本社

      講師:水口慶高先生

 

スーパーフィート(以下sf)は、足病理学理論に基づき開発された既製品の機能的インソールであり、販売にあたり必要とされる基礎知識から各々の製品が持つ特徴などについて以下の内容で講習会が行われました。

 

TECH1    1. sfの体感

              2. 足部のバイオメカニクス

TECH2    1. 歩行における足の役割

              2. 現代人の歩行の役割

              3. sfと一般的なインソールの違い

              4. sfの選び方、販売方法

 

足部において重要な関節に距骨下関節(以下STJ)、横足根関節(以下MTJ)があります。STJが回内するとMTJが緩み足全体としては柔らかい状態となるため、衝撃吸収に優れます。一方、STJが回外するとMTJが締まり足全体としては強固な状態となるため、蹴り出しに適した足となります。このため、適切なタイミングでSTJの回内→回外→回内→…と切り替わることで様々な場所で歩行・走行をすることが出来ます。

しかし、現代人の多くは過剰回内を呈していると言われています。過剰回内によって、歩行時の足の切り替えがうまくいかず、骨・筋腱への負担が増加することで、怪我や故障、パフォーマンスの低下などに繋がります。

そこで、機能的インソールを用いることで、足部をニュートラルポジションに戻して足本来の仕事が出来る環境を整えることが重要となります。その際、柔らかい材質では過剰回内を抑制できないため、硬い材質を用い、またヒールカップを深くすることで歩行時の過剰回内を抑制出来ます。これによって、適切なタイミングで切り替え可能な足部を取り戻すことが出来ます。

このように、機能的インソールは足部のバイオメカニズムに基づき、足部の働きを導く事が重要な役割となります。

 

当社ではインソールの受注が多く、その中でも機能的インソールが大半を占めております。sfは既製品ではありますが、足部のバイオメカニクスから機能的インソールの役割について学ばせて頂いたことで、患者様の足部・身体の診かた、機能的インソールの製作・提供時のポイントなどについても考え直すことが出来ました。

この講習で学んだ事を生かして、適切なインソール提供に繋げていきたいと思います。